—双雲さんの作品から、元気を貰う人がたくさんいます。どんなときに作品が思い浮かぶのですか? 僕の場合は、先に伝えたいことが出てくることが多いです。 しかしその伝えたい内容というものが、とても曖昧だったり、 しかし最初からイメージどおりの書が書けることはほとんどなくて、 散歩してたり、お風呂に入っている時、つまり、リラックスしている時に、 ![]() 「光」 浮かび上がったイメージを書に落とし込むまでに時間がすごくかかってしまいます。
—「人生」は一目見たら忘れられない作品です。出来上がるまでのエピソードを教えてください。 2003年に全く納得できる作品が生まれず苦しんでいた時に、 どんよりとしたすごく厚い灰色の雲が空一面を覆っていました。 誰1人もいなくて僕1人で波打ち際にボーっと立っていたら、 そこに一筋の光が海面に突き刺さったのです。 体が動かないくらいの感動の光景でした。 ![]() 「人生」 この感動を書にできないものかと、走ってアトリエに戻り必死で書きました。 なぜかその時選んだ漢字が「生」でした。 しかし、全く表現ができません。 ふと一枚の半紙にたくさん書きなぐった「生」を見た時に、 実はその頃、自分の中にある色んな側面が矛盾を起こしていました。 ![]() 「小」 この偶然生まれた書を見てると、 そうして生まれたのが「人生」です。 書きながら思いました。 この作品は、偶然生まれた書に ![]() 「志」
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