JavaScript を有効にしてご利用下さい.
海の前に立っていると、何かを思い出しそうになりませんか。大事なことを忘れているような気になるけれど、それは幻の記憶。何も思い出せない。モニター上に再現された波は、ドットの向こうで変質しています。あったはずなのに、もうここにはない現実の、ちりちり熱を持った鮮やかな質感。それは波の前に立ったときの心象を再現しています。これはそういう白昼夢についての作品です。
清水裕貴
shimizuyuki
写真 印画紙