個展「グラデーション・サーモグラフィ」のために描いた作品です。
この展示では「色」について考えました。
色は物理的なものではありません。感覚です。
目から入った光の波長の違いで受ける刺激が異なり「色」として見えるのですが、その刺激の違いによって受ける影響も変わってくるそうです。
例えば赤なら「興奮、情熱」、青なら「静寂、悲しみ、冷静」など。
しかし絵には描き手の感情もあります。
紫の色彩感情は【優雅、威厳、高貴、みだら、不安】です。
しかし、わたしはこの絵をそんな気持ちで描いてはいません。
とすると、果たして観る人の目にはどういう風に映るのでしょうか。
もちろん観る人のその時の感情も大きく影響するかとは思うのですが。
そんな素朴な疑問から生まれた絵です。