金のアクリルガッシュを塗ったキャンバスに白のガッシュで下地を作り、その上から*ジクレー印刷をしました。インクに下地が透けて独特の効果を出しています。
虎の模様は「炎」をイメージしており、額には「炎」の文字も。竹は古来から伝わる日本の伝統的な文様で埋め尽くすことで表現しました。
本来「描く」という作業が好きなため、デジタルではあっても複製・合成・CG効果などは殆ど使いません。この作品も虎の毛1本1本から描いています。
この作品は「虎視~光」との連作です。
木枠にはローリング張りをしていますので額を利用せずそのまま飾って頂けます(紐は付いていません)。
より詳しい画像をこちらでもご覧頂けます。
http://blog.goo.ne.jp/yo_zinbo2000/(メイキング)
http://www.seasand.net/shop/shop.html(WEB SHOP)
*ジクレー(ジークレー)はコンピュータ技術を用いた最新の版画技法です。「ジク レー」はフランス語で「インクの吹き付け」の意味で、その名の通りミクロサイズのインキ粒子を出力素材に直接吹き付け印刷します。これまでのシルクスク リーンやリトグラフなどに比べ、原画の持つ鮮やかな色彩や階調を忠実に再現出来、現在最も原画に近い版画製作法ともいわれています。またインクも高品質なものを使用しているため、耐光性、耐水性にも非常に優れています。
【現代電子浮世絵】
2006年に海外での展示活動を始めた際、私が独自に作ったカテゴリです。日本独特のテーマを現代のタッチや技法で描いています。
かつての浮世絵に見られる墨線を廃し、西洋画の立体技法を用いた色鮮やかな作品で、日本のMANGA ARTの要素も組み込んだデフォルメがなされている点が「現代の浮世絵」と呼ぶ理由です。
「電子」と銘打っているようにデジタルとアナログを融合させた画法で比較的安価でかつ世界に1点しかない作品作りをしています。