小池一馬は彫刻、ドローイング、ペインティングなど様々な手法を組み合わせながら独自の世界観を
発表しています。小池の表現する世界観は、人類史、神話、哲学、呪術、祭など過去から脈々と受け継がれながらも、そのとどめる形と進み続ける現代の社会や生活とのミスクロッシングに見る複雑さや違和感が表現されています。その幅広い分野への興味と現代にみる過去の遺物とのコミュニケーションから生まれる想像力には新旧が混ざる時代を超えた表現を見ることが出来ます。
未来へ進み続ける現在と比例して距離が開き続ける過去との間のブラックボックスに満ちている魅力や、さらには人類の英知を超えて認識出来ない何かを可能性や偶然性を利用しながら彼は独自の表現で伝えようとしています。