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この絵の題名に「家」という候補が上がっていました。「家」とは単なる建物のことではなく、心寄せ合い温め合える誰かのいる所。明日を生きる力を養う所。経済不況は人々の暮らしをますます圧迫し、世の間は混迷の真っ只中にいますが、どんなことがあろうと帰る場所があるのは幸せなことです。外の状況が厳しければ厳しい程、ささやかな温かさが身にしみるものではないでしょうか。困難に耐えゆくうちにゆっくりと熟成していくものが私たちの内にあるように思います。
佐藤智美
TOMOMI SATO
版画 紙