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1962年キャンバスに写真をシルクスクリーンを使って転写する方法、いってみれば印刷絵画または版画絵画を発明したラウシェンバーグが、版画そのものを作り出すのはもっと後のこと。ニューヨークのユダヤ美術館で大規模な回顧展が開かれ、ヴェニス・ビエンナーレで最優秀賞を受賞して、作品がかなり売れるようになってからだ。67年に最初のリトグラフを制作して以来、今日まで数百種類あるいはそれ以上の版画を作っている。ウォーホルと並んでアートを一般の人たちに普及させたいと願っているからだ。
ロバート・ラウシェンバーグ
Robert Rauschenberg
オフセットリトグラフ
1955年1月15日、東ドイツライプツィヒに生まれ、幼少時に西ドイツに移住した。1977年から1980年まで、エッセンのフォルクヴァング芸術大学にてヴィジュアルコミュニケーションを専攻し、1980年から1987年まで、デュッセルドルフ美術アカデミー写真科に在籍した。ベルント&ヒラ・ベッヒャー(英語版)夫妻に師事し、1980年代後半から作家活動を開始。パノラミックな視点からとらえた巨大な写真が有名。2012年11月に撮った写真「ライン川 II (Rhein II)」が430万ドル(約4億3000万円)で落札され、地球上に存在する写真の中で史上最高額の値段が付けられた。2010年よりデュッセルドルフ芸術アカデミーの自由芸術学科を担当している。