青という色はわたしにとって、「死」の印象が強い色だとこの作品を通して感じました。「黒」や「白」は生の色であり、なぜ青が「死」の色であると感じるのか。それはわたしが「死」をネガティブな捉え方で終わらせられるものではないと考えているからだと思います。
海は生命が生まれた場所であり、いずれ回帰してゆく場所でもあると感じました。
この作品を描いている時に流していた音楽は北野武氏の映画、「ソナチネ」のサウンドトラックです。久石譲さんの音楽からインスピレーションを得て制作に挑みました。
モデリングペーストとペインティングナイフを用い模様を作り、淡く青の絵具で画面を覆いました。