まさかの大胆不敵なパンツをまんま売っちゃうというサムライ・マサの奇行。
しかしながらこれは現代アートの文脈にのせた立派なアート。
日本が世界で勝負できるキャッチーなもの、それは土着的に存在しているKAWAIIの文化であると思う。
KAWAII=未成熟さを愛でる心。
この未成熟さを愛でる心は枕草子にも書かれている程、昔から存在しているらしい。
よっ!ロリコン日本!
そしてパンツにTHE日本の象徴!とも言えるお寿司を合わせて描くことで、日本の戦後の西欧文化の流入、激動を表し、その中で変化し、独自性を持ち発展してきた日本の文化の様子を表現している。
日本のパンツはSEXYよりはやっぱりKAWAIIだと思う。いや、SEXYなパンツは下着のお店に売っているが、あれは本当の意味でSEXYなんだろうか?外国の人が身に着けるのと、日本人が身に着けるのとでもイメージは違う。
じっくり対峙してみるとやはりKAWAIIの分類の気がする。
メンズのボクサーパンツだってなんだかんだで可愛い。
自分のお気に入りのボクサーパンツだってショッキングピンクの蛇柄だ。
しかしパンツ自体は元々ヨーロッパ発で現行型のパンツは日本では戦後に普及したもの。
これは富国強兵といった政策、運動機能面も関係している。そしてそれはSEXYではなくKAWAIIに変化し現代に普及した。
この理由はやはりどこまでいってもそれが「日本だから」、だと思う。
日本人の趣向で化学反応を起こしたパンツを今度は海外へと逆に輸出してみたら面白いんじゃないかと思う。日本てこんなとこ、これが日本なんだぜ!?みたいに。
そしてこの作品は売っているようで売っていない。
なぜなら、売り値>制作費だからだ。赤字だ。
でも面白いからやっている。
サインはオリジナル印で押してありますが、手作業の為、多少のかすれ等ございます。