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私は、幼少のときから、何かよくわからないものと話していたように思う。それが頭の不具合によって引き起こされていたのか、寂しさや不安を紛らわすためにあったのか分からないけれど、そのことが今でも、自分自身の内側の静けさを保つ大きな力となっていると思う。人の気が集まる場や、自然の中に息を潜めて生きている何か美しい存在がいる。目には見えないところで、世界を形づくり、バランスをとる存在が。
私は、その者たちを頑なに信じている。

TOKINOKAMI

TOKINOKAMI

Sakuho Ito

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 350,000
額装費Framing Price
¥ 840
消費税Tax
¥ 35,084
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 385,924
SOLD OUT

More Details

素材:楮、鉄、銅、膠、和紙、澱粉糊等、柿渋、虎目石/技法:平安時代から続いていると言われる伝統芸能の石見神楽(主に神社仏閣で奉納の舞として神様に捧げる、または地域の行事として行われる)という神社等の祭事で使用される神楽面(和紙のお面)の制作技法からヒントを得て、自身の錆和紙と組み合わせることによって生まれた立体作品。中は空洞。

mixed media

サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2018年
サイズSize
40x 20 x35cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
なしnothing
額寸Frame Size
40x 40x 40cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
※額装費は合わせ箱代となります。台座付きのアクリルケースに入れてのお渡しとなります。台座ケース寸法:40x40x40cm
作品IDItem ID
57208

Profile

Japanese paper artist (Sabi washi錆和紙)

1989 島根県浜田市 誕生
2012 作家活動
2014 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業
現在 東京都、島根県を拠点とし、作家活動

人間とマテリアルについて考えるとき、日本人は古来から神、そして紙、と共に生活をしてきました。中国より4~5世紀ごろに伝えられた紙漉きの技術は、主に〔札、人型、写経〕などに用いられ、神聖な素材として大切にされましたが、今や生活必需品としてではなく、工芸品としての価値が高まり、紙漉きは文化として、ユネスコの世界無形文化遺産として登録されています。

日本ではしばしば、「和紙」は古典的な素材として印象強くありますが、実は素材として常に単一的で、変容性を持った素材なのです。物体としての作品を作るとき、マテリアルとの関わりは、必ず強い連帯関係を生みだします。それは、和紙のもつ古い歴史と日本文化が、現代に生きる自身の記憶と社会の変動を、交互に行き交うからに他なりません。和紙を古く新たな素材として捉え、表現しています。