塩見真由は彫刻をメインに制作していますが、
インスタレーション、ペインティング、ドローイング、
表現は多岐にわたります。
様々な素材に着目して、アルミ箔や古着のジーンズ、
段ボールや瓶、紙粘土など、新たな価値観を作っています。
モチーフは既存のキャラクターや既製品です。
日常にある私たちの身のまわりのものは、
私たちにとって第2の自然といえます。
しかしながら、制作する中心的な動機は人間の存在にあり、
世界はユーモアで出来ていると考えています。
そのような作品から、先入観に反対して、
様々な「もの」の見方の可能性を試しています。
そして、永久には存在し得ないであろう
作品というひとつの「もの」の在り方について、
世界とどう対峙するか考えます。