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Abstract Expressionismを追求 舞踊の先に産まれる軌跡としての絵画
神田さおり
SAORI KANDA
キャンバスにアクリル
Acrylic on canvas
現代美術家 /踊絵師 SAORI KANDA 神田さおり https://youtu.be/huQSh60i4gc ライブパフォーマンス ” 踊と破壊と創造と ”その瞬間のエネルギーに身を委ね、湧くままに踊り描くことで 人間の持つプリミティブな悦びの解放を表現しています 出逢った生身の人々と国籍・人種・性別・年齢を超え 悦びを分かち合い その光を 描いてゆく月がやさしく煌めくように どんな闇にも かならず光が蘇ることを信じて 多謝 描幸 山口県徳山生まれ 自由学園幼児生活団 武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒 幼い頃、バグダッド(イラク)とドバイ(UAE)にて育ち 世界のうつくしさと共に日本への憧憬を強烈に体験する 世界中を旅しながら様々な土地や人々との出逢いに全身で感応し、 そのエネルギーを表現し続けるアートパフォーマンスでは、身体全部で音楽の波を感じとり 描いている肉体自ら絵の一部となり大画面を踊りながら描き上げる 生き物の様に変化し続ける画面は、描かれては壊されまた産まれ、自由奔放な命がほとばしり その身体的表現は白髪一雄、ジャクソン・ポロックなどアクションペインティングの系譜と繋がる 照明、音楽、ダンス、香、衣装、ヘアメイク、舞台美術、等様々な表現を巻き込み 空間を満たす独自のアートパフォーマンスは舞台芸術として評価される 世界遺産/沖縄中城跡、奈良/天河大弁財天社、岡山/吉備津彦神社にて奉納踊描を納める他 台湾・上海・香港・アメリカ・スイス・フランス・カザフスタン・インド・ミャンマー・フィリピンなど世界各地に招聘される 描き上げた作品を国内外のミュージアム、ギャラリー、アートフェアーにて発表 2018年より #テクノロジーと神秘[ 聖 域 ]というコンセプトを掲げ VR/ARテクノロジーと協働し、人間が本来もつ本能・神秘感覚を覚醒することを目指した 現代アートプロジェクトを始動する【身体表現とテクノロジー】について京都造形大学特別講師として登壇 ドイツのBAGブランドCOMTESSEとコラボレーションし、ブランド再建のメインビジュアルを担当 またBAGへ描き初めた作品をチャリティー販売し 売上全額を沖縄/首里城復興へ寄付 ▽個展▽ 東京/TRICERA museum, 香港/Red square gallery, 台湾/Sincewell gallery, 東京/新生堂画廊, 東京/西武美術画廊, Kazakhstan/Almaty museum, 新宿/Beams b-gallery, etc ▽グループ展▽ NY/ White box [ Emerging Tokyo by Tagboat ], 東京/Bunkamura gallery[ブレイク前夜展], 台湾/DaliArtPlaza [TOKYO ILLUSION by Tagboat], 渋谷西武美術画廊 [シブヤスタイル] ▽アートフェアー▽ 青山スパイラル/エマージング・ディレクターズ・アートフェア [ULTRA001]ArtFair Shanghai ▽企業コラボレーション▽ 日産カレンダーアートワーク担当、Alfa RomeoTVCM出演、Canon EOS 5D Mark III 公式ムービー出演、TAITTINGER party@東京国立博物館宝物館出演、スイス時計メーカーCarl.F.BUCHERERのPathos Princessアンバサダー就任、VIVIENNETAMコラボドレス発表、Xgames China artwork、Whotel Shanghaiコラボ、etc 踊絵師と美術史 文/奥岡新蔵 神田さおりは山口県徳山生まれ、バグダッドとドバイで幼少期を過ごし、現在は東京に拠点を置きながら現代美術家として活動しています。 人間のプリミティブな階層に潜む感情を、舞踊と絵画を融合させたアプローチ方法によってパフォーマンスや絵画制作のかたちで表現し続けてきた神田は、自身の存在について“踊絵師”という形容を使います。 舞踊と音楽、衣装、照明演出、映像演出などを巻き込み、オーディエンスを目の前にして行われる彼女のアートパフォーマンスは、一見すると舞台芸術的なメディア性、総合性が感じられる類のものに映ります。 しかしその背景において横たわるのは、彼女が語るところによれば、描かれている絵画そのものに描き手である自身の肉体、音楽や舞踊によって掻き立てられた情熱性、そして行為性を組み込んでいく志向性であると言い、それは白髪一雄(1924-2008)やジャクソン・ポロック(1912-1956)らが展開した、絵画における行為性や無意識的イメージの表出を重視したアクション・ペインティングという、美術史の流れの一つを汲む絵画制作の姿勢とも言えるでしょう。 「私にとって”踊る”という行為は”いのり”そのものであり、自分という存在や意図を離れて、より無意識的に大宇宙と繋がって表現する重要な入り口(儀式)だと感じています。」 と本人が語るように絵画制作における彼女は作品に恣意性をもたらす役割ではなく、あくまでも普遍的なレベルに潜む事柄を具象化する、一人の媒介者のごとき立ち位置を保ちます。 抽象絵画の歴史における伝統的な流れに接近しながらも、しかし神田が彼女自身の独自性を失わない所以は、やはり彼女が舞踊と音楽を取り入れるところにあるのでしょう。 キャンバス、絵の具、絵筆やアーティスト自身の肉体を構成要素にするアクション・ペインティングの世界に、神田は舞踊と音楽という新しいアングルを持ち込みます。 それらのみならず、自身のアートパフォーマンスについて参加者を含めた全ての人々が神秘的な経験を共有する儀式であるとする彼女は、自身が舞台へ上がる際に感じる特別な、五感の先にある存在を可視化し、かつ共有出来るのではないかという意図からVRやARといったテクノロジーの最前線にある存在を恐れずに自身の活動に取り入れていますが、そうしたデ・クーニングらの時代にはなかった現代の諸要素、しかも現代生活の周辺にあって無視しえない要素を、人間の深層性を具現化するという自分なりの文脈上から用いる点が、現代生活におけるテクノロジーを媒介にした共有文化を背景に見るならば、まさに神田の革新性であると言えるでしょう。 ポータブルなデバイスなど遠隔の通信手段が著しく発達した私たちの日常では、今や音楽やダンスは何処にいてもそのコンテンツにアクセスが出来きる、ごく当たり前な日常的存在と言えますが、神田はそれらメディア・アート的諸要素を伝統的なムーブメントであり絵画制作の方法であるアクション・ペインティングとミックスさせ、アップデートし、新しい表現を生み出します。その姿勢は、もはや停止したムーブメントであるアクション・ペインティングを現代の方法や手段によって新たに呼吸させるような、つまり美術史の中に横たわって動かなくなった事柄を現代とその先に存続させていく、いわば現代における美術の使命と方法の一つの提示する行為と言えるのではないでしょうか。