浮世絵引用紙幣コラージュ絵画とは
お金→本物の紙幣をコラージュ素材に用い、文明、国家、歴史、資本主義社会といった大きなテーマを浮世絵モチーフに世界中の紙幣と金銀箔を使い伝統的装飾性を加えた現代美術です。
日本のポップアートである浮世絵を、概念美術と日本の伝統工芸の技術で装飾性を加えたネオポップアート。
国際経済の今を切り取る時事性と風刺性も特徴。現金が消えデジタルマネーに変わる時代の象徴表現が核にあります。文明論、現代資本主義のリアリティ、浮世絵の美術史の位置づけ、それ等に基づく批評的風刺と引用した絵画のシンボリズムが折衷された概念絵画です。
作品タイトルの紙幣番号は同じ紙幣番号は存在出来ない作品のオリジナル性を国家が保証します。
同じ構図で摺り版の色違いが作られる浮世絵のコンセプトの引用により、構図は共通でありながら、紙幣や色により全てユニークピース作品です。紙幣をコラージュした画面は同じパターンは絶対に作れ無いAutomaticPaintingの手法を用いています。
原画説明
本作では、瀧の上部の岩に人民元、下の地面の岩にドル紙幣がコラージュされ、小屋の中や滝を魅入る人々の衣装が国別の紙幣でコラージュされ、風刺的鑑賞も出来る工夫が施されている。
引用した作品
諸国滝廻り 美濃国養老の滝』 作者:葛飾北斎
岐阜県養老郡養老町にある滝で、貧しいながらも親孝行な樵(きこり)がこの水を年老いた父親に飲ませたところお酒に変わったと言う孝行息子の伝説を秘めた滝としても有名。また、現在では、日本の滝百選や名水百選にも選ばれる名所でもありる。空を濃紺にし、画面中央に正面切って直下落去する滝を見事に描いている。