まるで本物の様に見える、描かれた葉のモチーフは、あらかじめ柿渋の液体で画面に描いた後に、錆させる。鉄と柿渋に含まれるタンニンとを反応させることによって黒く浮かび上がらせて描かれたものである。
草木染めの柿渋と鉄媒染からヒントを得て(柿渋の赤茶から、墨色へと変化する化学反応)、柿渋で描いた絵画を錆びさせることによってタンニンと鉄を反応させ、赤錆色と黒色による、地と図で絵を描いていくという新しい技法が生まれる。(柿渋とは平安時代から使われていたとされる天然塗料で、木、紙、布などに塗ると不溶性の強い被膜により、防水、防腐、防虫効果効果がある。また、年数と共に色が経年変化し色が深くなっていく。)