6畳間のアトリエで描ける限界の大きさ。
正直ギャラリーに展示して見ないと解らない作品だった。個展「IDEA」では一番集中して鑑賞する人が多い印象だった。
画面の前の立つと、グリーンの波動に包み込まれ、身体が上昇して地球と一体化する様な瞑想感覚に至る。画面との距離感覚は、遠くで観ると宇宙から観ている様で、近づくと地上に降り立った様な感覚から、グリーンオーラの中に入って行く様な感覚になる。
※映像で擬似的に再現してみました。
オーロラ、地球、宇宙まで感じるスケール感、湧き上がるグリーンオーラに包まれる体感。
20世紀のカラーフィールドペインティングを手掛かりにして、21世紀のメディテーションフィールドに辿り着いた作品。
この絵画は、具象、抽象の何方で解釈されても良いのです。
美術史上の分類やドグマは、21世紀の新しい美術の誕生を阻害する事も時にはあります。
IDEA EARTH Green aura
https://youtu.be/ynkwZ7FvZvw
https://youtu.be/nu2y0611c9c
※今回の作品掲載を機会に、オンラインサービス「note」に美術エッセイ
「抽象絵画再考」の連載を始めました。以下のアドレスからお読み頂けます。
抽象絵画再考|TartarosJapan/日乃谷 啓 @tartarosjapan #note https://note.com/tartarosjapan/m/m8f7776978062
本作が展示された個展「IDEA」コンセプトテキスト
TARTAROSJAPAN個展 観想―イデア
自然や日常の視覚と個人の精神的体験を密接に捉えようとした近代美術から、人間と社会の分析や関係性を様々に捉える現代美術へ美術は変化して来ました。その歴史の狭間で抽象絵画はスピリチュアリティを拠り所にカンディンスキーや近年再評価が進むヒルマアフクリント等の先駆者によって20世紀初頭に開拓されました。TARTAROSJAPANは、スピリチュアリティに基盤を置く先駆者と同様に、自己の瞑想体験を元に絵画表現に取り組んで来ました。それ等は幻覚的イメージを抽象化した様な、現実と夢の狭間にある領域を探求しているようです。
個展では瞑想時に現れるビジョンを(観想=IDEA) として捉えた、抽象新作絵画シリーズで構成されます。
科学文明が置き去りにした、スピリチュアリティを現代美術の最前線に再び提示する試みとなります。