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  • GGG.S.01 (Philia = sensitivity)
  • GGG.S.01 (Philia = sensitivity)

酸化と還元、分解と構築、爆発と誕生を繰り返してはまた戻る。巡る一つなぎの物質は、私たちの身体や精神は何処へいくのか。物質としての身体が経年変化していく過程の中で、生まれた精神(金)を実際の石の形や表情から、パターンやリズムをイメージし純化の様子を表現した石。表面の肉体は酸化していくが、精神は経年と共に純化され金が生成されるイメージをヴィジュアル化したもの。金は金属の中で唯一酸化しない物質である。Gene (遺伝子) , Go around (巡る) , Glitter (輝く) , Supernova (超新星) の頭文字のとったもの。実際の石を型にして制作し、中は空洞。

後日談/タイトル Philia = sensitivity (フィリア=感性)の由来は、この作品とコンセプトを見たドイツの方が、12個の石を哲学者アリストテレスの12の主な美德に準えて名前をつけてくれました。それは全てSNS上で行われ、日本とドイツの間には約10000km離れ、私は彼に会ったことはないけれど、非常に深い部分で同じような感性を持っていると感じた出来事でした。哲学の国であるドイツと、日本の文化的精神に何か共通点を見出した出来事として、タイトルに付け加えさせていただきました。
あなたはこの石を、老朽化した肉体を持つ人間と表現していますが、それは外側の錆びた部分に象徴されていますが、内側の金色に象徴されるように、彼らは洗練された心を持っています。

人は死ぬかもしれませんが、浄化された魂は生き残り、人類に影響を与えるかもしれません。

浄化された魂は、美徳によって特徴づけられます。あなたは12個の石を作ったのですね。
アリストテレスは12の主な美徳を定義した。

フロンネシス=慎重さ
ディカイオシン=公平性
アンドレイア=勇敢さ
ソフロシン=節制
エレテリオテス=恵み
メガロプレピア=人の役に立つ
メガロプサイキア=寛大
プラオテス=優しさ
アレッティア=真実味
ユートラペリア=丁寧さ
フィリア=感性
ソフィア=知恵

私にとって12個の石は12の徳を表しており、それは浄化された精神を象徴しています。ですから、私の考えでは、このアートピース「生まれ変わった惑星」には非常に深い哲学的な意味があると思います。

素晴らしい作品をありがとうございます。
GGG.S.01

GGG.S.01

GGG.S.01 (Philia = sensitivity)

GGG.S.01 (Philia = sensitivity)

GGG.S.01 (Philia = sensitivity)

Sakuho Ito

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 40,000
額装費Framing Price
¥ 1,320
消費税Tax
¥ 4,132
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 45,452
SOLD OUT

More Details

素材:楮、金属粉、膠、和紙、澱粉糊、柿渋、漆、金箔、金粉、水晶末/技法:平安時代から続いていると言われる伝統芸能の石見神楽(主に神社仏閣で奉納の舞として神様に捧げる、または地域の行事として行われる)という神社等の祭事で使用される神楽面(和紙のお面)の制作技法からヒントを得て、自身の錆和紙と組み合わせることによって生まれた立体作品。張り子の様な技法で、中は空洞。

Material: Kozo, metal powder, animal glue, Japanese paper, starch paste, persimmon tannin, Japanese lacquer, gold leaf, gold powder, crystal powder

サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2020年
サイズSize
9x 10 x7cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
台座付きアクリルケースframed
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
※9x10x7cm、額装費は合わせ箱代となります。
作品IDItem ID
61205

Profile

Japanese paper artist (Sabi washi錆和紙)

1989 島根県浜田市 誕生
2012 作家活動
2014 武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 テキスタイル専攻 卒業
現在 東京都、島根県を拠点とし、作家活動

人間とマテリアルについて考えるとき、日本人は古来から神、そして紙、と共に生活をしてきました。中国より4~5世紀ごろに伝えられた紙漉きの技術は、主に〔札、人型、写経〕などに用いられ、神聖な素材として大切にされましたが、今や生活必需品としてではなく、工芸品としての価値が高まり、紙漉きは文化として、ユネスコの世界無形文化遺産として登録されています。

日本ではしばしば、「和紙」は古典的な素材として印象強くありますが、実は素材として常に単一的で、変容性を持った素材なのです。物体としての作品を作るとき、マテリアルとの関わりは、必ず強い連帯関係を生みだします。それは、和紙のもつ古い歴史と日本文化が、現代に生きる自身の記憶と社会の変動を、交互に行き交うからに他なりません。和紙を古く新たな素材として捉え、表現しています。