酸化と還元、分解と構築、爆発と誕生を繰り返してはまた戻る。巡る一つなぎの物質は、私たちの身体や精神は何処へいくのか。物質としての身体が経年変化していく過程の中で、生まれた精神(金)を実際の石の形や表情から、パターンやリズムをイメージし純化の様子を表現した石。表面の肉体は酸化していくが、精神は経年と共に純化され金が生成されるイメージをヴィジュアル化したもの。金は金属の中で唯一酸化しない物質である。Gene (遺伝子) , Go around (巡る) , Glitter (輝く) , Supernova (超新星) の頭文字のとったもの。実際の石を型にして制作し、中は空洞。
後日談/タイトル Andreia = braveness (アンドレイア=勇敢さ)の由来は、この作品とコンセプトを見たドイツの方が、12個の石を哲学者アリストテレスの12の主な美德に準えて名前をつけてくれました。それは全てSNS上で行われ、日本とドイツの間には約10000km離れ、私は彼に会ったことはないけれど、非常に深い部分で同じような感性を持っていると感じた出来事でした。哲学の国であるドイツと、日本の文化的精神に何か共通点を見出した出来事として、タイトルに付け加えさせていただきました。
あなたはこの石を、老朽化した肉体を持つ人間と表現していますが、それは外側の錆びた部分に象徴されていますが、内側の金色に象徴されるように、彼らは洗練された心を持っています。
人は死ぬかもしれませんが、浄化された魂は生き残り、人類に影響を与えるかもしれません。
浄化された魂は、美徳によって特徴づけられます。あなたは12個の石を作ったのですね。
アリストテレスは12の主な美徳を定義した。
フロンネシス=慎重さ
ディカイオシン=公平性
アンドレイア=勇敢さ
ソフロシン=節制
エレテリオテス=恵み
メガロプレピア=人の役に立つ
メガロプサイキア=寛大
プラオテス=優しさ
アレッティア=真実味
ユートラペリア=丁寧さ
フィリア=感性
ソフィア=知恵
私にとって12個の石は12の徳を表しており、それは浄化された精神を象徴しています。ですから、私の考えでは、このアートピース「生まれ変わった惑星」には非常に深い哲学的な意味があると思います。
素晴らしい作品をありがとうございます。