今描いている天使たちは、人が生きている中で生まれる、安らぎや救いを求めたりよりよく生きたいと願う、そのような気持ちを投影して生まれたものです。
ここでの天使は、人々の願いを伝えるなどなにかの「役割」を持って存在が形になっている者です。
私は役割を持って存在が形になるという部分に、今の世界で生まれて生きる人間の存在と通じる部分があると感じています。
その重なりから想像をめぐらせ、天使たちにも、人の抱えるような様々な感情のゆらぎ、
日々少しずつ努力し自分の生き方を探そうとする心や挫けてしまうような弱さ、これらの葛藤がごちゃ混ぜに絵の中に投影しています。