富士山を黄金の国Zipanguに見立てたシリーズ。葛飾北斎『富嶽三十六景』「凱旋海風」を引用。
日の入や夕暮れの時に紫色に変わる一時半を
日本の伝統色すみれ色、薄紅で現した。
雲は世界100カ国紙幣を使いグローバルマネーの浮世を、富士はマルコポーロによって世界に伝播した黄金王国ZIPANGを金箔に重ね、麓は$紙幣でコラージュ、現代日本を表現。
伝統と現代を混在させたネオポップアートです。
作品タイトルの紙幣番号は複製出来ないオリジナル性を保証。紙幣コラージュ画面は同じパターンは作れ無い偶然性を活かした作家独自の手法AutomaticPaintingを用いています。
北斎「凱旋海風」は日本人の自然信仰のイコン像の傑作です。江戸時代と比較して現代信仰はお金。信仰の歴史的レイヤー、現金がデジタルマネーで消えていく時代性を暗示。
経済も自然の様に変化し、人にエネルギーを与える現代を現しています。