私が住む町かどまの風景をアクリル絵具で描いた作品。
Concept
Life~私が踏み込もうとしているある経験の美と可能性~
最近思うことは人生と場所との強い関係性についてである。
ある特定の場所や空間に対してだれでも思い出がひとつはあるのではないだろうか。
それは生まれ故郷であったり、住み慣れた場所であったり、旅先で出会った場所かもしれない。
日常の中での経験や人との出合いが思い出にかわり、なにかに思いを馳せたり…、懐かしく感じたり、恋しくなったり…、
そこには必ず場所が存在し、そしてその場所は思い出から愛着へと変わり、心の奥に記憶される。
日々の生活の中で、この感情に触れる瞬間に私は美を発見することになる。
春に満開になる桜並木や、オレンジ色に染まる夕暮れ、町工場の古びたトタン屋根や淡々と建ち並ぶ団地など。私にとっての場所は『美』そのものなのだ。
何気ない風景の中に美を見つけ出し、誰もが抱く感情を私の視点で表現していきたい。